人生という名のステージ

子育てをしていて、こんなビジョンを受け取った。

(ちょっと誤解を招く表現方法かも知れないけれど、包み隠さず率直に私が感じた感覚を表現します)

スポットライトの当たるステージに立った自分。

“人生”と呼ばれる日々のドラマが繰り広げられていく中の主人公、それが私たち一人一人だとよく感じる。

 

そのステージから急に自分が引きずり降ろされたと思ったら、そのステージには小さな人が乗っかっている。

ステージを降りた自分がすることといえば、アシスタントディレクターのように走り回り、ステージに乗るその小さな主人公の周辺全てがうまく機能しているかをしっかり見守り、新たに始まった小さな人の“人生”というドラマを、舞台裏で朝も夜も関係なくサポートしていく。

めちゃくちゃ大変な仕事。

なんでこんな大変な仕事を引き受けちゃったんだろう?

ボロボロの雑巾のように自分を感じるくらいに疲れたり、何年も睡眠不足が続く。

 

この仕事にはお金という見返りもなければ、感謝すらされない時もしばしば。

けれど仕事中に学ぶことは多く、とても深く、今までステージに立っていた生活では体験できなかったようなことも多い。

キラキラとした小さな笑顔、抱き合う柔らかい感覚だけが見返りだったりもする。

その小さな人の成長を毎日楽しみ、驚き、新しい出来事に試行錯誤しつつも共に成長していく。

そしてその一番大きなギフトは、“愛”というものの本質を学ぶことだ。

 

愛のブランケット

人生を歩む中で、最大のテーマの一つと言われる“愛”。

自分の周りを輪のように循環し、物事の全ての根本にあり、目に見えずも毎日背中合わせにする感情。

私たちがお腹の中にいた胎児の時間も含め、そして例外も多々あれども基本的には全ての人間がこの世に降り立った瞬間、誰かの温かい手に取り上げられ、ほとんどの人が心から歓迎され抱きしめられ、愛に包まれる。

人生の最初に包まれる愛の膜。それは、Uncoditional love – 無条件の愛と呼ばれるもの。

友人や恋人に出会い、新たな膜に包まれる。その安心感、心地よさ、いい香り、それらを楽しむと、今度はそれを人々とシェアしたいと自然と思うようになっていく。

たくさんのレイヤーを重ね、身にまとったその愛の膜を自分から他の人へ手渡していくこともできるのだ。

例えるなら「このウールのブランケット、気持ちいいから包まってみて!」みたいな感じで。

必要とする人がいたら自分を包むブランケット(愛の膜)を1枚でも2枚でも分けてあげたいと思うはず。

その感情をCompassion – 同情や思いやりと呼ぶのだろう。

自分が主役のステージに乗って人生というドラマを楽しんでいる間に、沢山のブランケットを多くの人から与えられ、ステージから降りたと同時にそのブランケットを今度はどんどんと脱いでいく。それはステージに立つ小さな主人公を守る為に。

その小さかった主人公はゆっくりと成長し、今度は彼らがステージを降りる番となる。

その愛のブランケットは永遠に、そして大切に手渡されていく。

 

巡る愛

時代を超えてすべての根底にあるのは愛と思いやり。この輪を繋げていくには基本的なルールがある。

それはバランスを大切にしながら、自己への愛を十分に与えること。

自分への愛が満たされない限り、人に愛を分け与えることはできない。これは母親という立場だけではなく全ての人に共通することで、まずは自分がハッピーで愛に満ち溢れていること。そのバランスがしっかりと取れている時wに人を労わることができ、ハッピーをお裾分けすることができる。

愛って言葉はすごくうさん臭く聞こえる時もあるけれど、小さな愛のかけらは生活のいろんなところに隠れている。親切、思いやり、同情、時には目を背けることや、口を閉じることも愛の一部。

 

私の場合、この愛というものをいろいろな形で体験することができたのは、母親という役職をもらえたこと、そして家族という大きなチームを持てたことが、人生においてとても大きいと感じる。

例えば子供がいない人、子供を持たないと決めている人、いろいろな思いで家族というものを持たない、持てない立場の人たちも、この愛を感じることはできる。

他の家族と共に楽しむこともできるし、自分の親や家族を大切にすることもできる。養子縁組や国内や海外のサポートが必要な子供たちを資金面で、メンタル面で、そして現実的にその場に居て支えることもできる。

それは子供だけではなく、お年寄りや、あらゆる団体、動物、地球に対する愛だって同じこと。

血縁はいつだって自分のリミット次第で簡単に超えることが出来ると思う。

そう、私が母親を体験し学んだ先に感じたことは“自分が体験できる愛の枠は誰にでも、いつでも広げられる”ということ。

 

そして深い愛を感じ、楽しみながら生きることはとても豊かな生き方だということ。

愛は自分自身のリミットに自然と変化をもたらしてくれるはず。

だから枠を取っ払い自由に心を広げて、その先にある本当の愛を見に行こう。そこから人生は大胆に広がって行く。

Writer : Maki 3 little spirals

Message

これまでにお届けした人生のターニングポイントも、次回の全10話でついに最終話。

1話からゆっくりと私のペースに合わせて読んでくださった方々、ありがとうございました。最後のストーリー、総まとめとなる第10話をぜひお楽しみに!

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