遠い、とても遠い、片付けまでの心のディスタンス

そもそも、私たちは全員分かっているのよね。
部屋や会社のデスクを完璧に片付けておくというのは、生活を真っ当に保つためにすべき当然の努力だって。部屋は整理整頓されていて、オフィスのデスクも生活感のないスッキリした状態を保てたらいいに決まってるわ。
でも、それができなくて、毎日服やバッグを片付ける為のたかが数歩のクローゼットまでの距離がとても遠く感じるの。

そもそも私たちは「片付け」という作業を楽しいものだと思っていないわね。そして、片付けができない自分=ダメ人間だと心のどこかで思ってしまっているわ。
おまけに、ちょっと本やなんかに触発されて片付けてみたところで、気づけばまた元の通りに小汚くなることは、この数十年何度も繰り返して実証済みだから、自分は片付けが出来ないんだと思い込んでしまっているのよ。

引っ越しをしてみて気がついた片付けを阻むもう一つの理由

実はね、今月お引越しをしたのだけど、今までよりも狭い部屋に引っ越すことが決まって、問題に直面したわ。
どうみたって明らかに、新しい部屋には収納が足りないの。服やカバンや靴はもちろん、本棚を置くスペースやデスクを置くスペースさえ勿体ないほどスペースが限られていて、とてもそのまま全て持っていくのは不可能。

だからとにかく捨てるしかなくて、いらないもの(いらないと思われたもの)を徹底的に処分すると決めたのだけど…、「とにかく必要のないものをサクッと捨てまくればいいんでしょ、楽勝楽勝!」なんて軽く考えて取り掛かって、恐ろしい罠にハマってしまったわ。
捨てても捨てても物が溢れてくるのよ!

考えて見ると、これまで何度も片付けや収納術の本を読んで実践してみたなれの果ての部屋。片付けの為になんとなく買った棚や収納ケースにはいつしか物が溢れ、いつか捨てるものを入れた箱は、捨てられずに放置されていたから相当な物があったのよね。

そこではたと思い出したわ。雑誌なんかで見る素敵なお部屋の共通点は「ものがとても少ない」ということに。そもそも、私の部屋のように、いるものといらないものがごっちゃになった状態はもはやカオスで、ちょっと片付けの法則を実践してみたり、収納を工夫する以前の話だったのよ。

結局、片付けにはまるまる2週間かかったわ…。

断捨離後に決めた二つのルール

以前の引っ越しの時に一つ失敗したことがあったの。
街に出かけるたびに、ついつい便利そうなグッズや、それ単体で見るとなんとなくおしゃれっぽいオブジェなんかをあちこちで買いあさった結果、部屋に統一感がなくなってしまって、居心地の悪い空間を作ってしまったのよ。本当に大失敗!
だから今回はとにかく

・収納に限らず、物を増やさない
※本当にそれがないと不便で暮らしに支障が出るとわかるまで買わない
・何か買う時は、徹底的に考えて部屋のコーディネートの邪魔にならないか考え抜いて買う
※なるべく同じブランドやテイストで揃える

という二つのルールーを決めたの。こんなの当たり前みたいだけれど、ついうっかりということはよくあるものでしょう?
そして、これからお話することが、最も大切なことよ。

「片付ける」という言葉ではなく「整える」と考えてみる

とにかくね。「片付ける」という言葉を使うと、どうしても身構えてしまうの。もう脅迫的に「ああ、この生活を維持するために、神経をとがらせて片付けなくては!」みたいにね。

それが先日、いつ遊びに行ってもお部屋がそれは素敵に片付いている友達が「人ってさ、綺麗にしてると、綺麗に使うもんなんだよね」と何気なく口にしたの。その時に、なるほどね、と思わず頷いてしまったわ。
彼女は「片付ける」んではなく、綺麗な状態に「整えて」いるんだっていうことに。
これまでに何度も「どうやってお部屋を片付けているの?」と妙な質問をし続けていたのだけど、その度に彼女からはなんだか的を得ない答えばかり返ってきていた理由をようやく理解したの。

部屋が綺麗な人は、片付けにセオリーを持っているというよりは、その状態に整えているだけなんだ、って。

「やることは変わらないじゃない!」って思うでしょう?でも全然違うのよ。
例えば、「毎日決まった場所に時計や鍵を片付けよう」と思うとプレッシャーを感じてしまうわ。
でも、アメリカのテレビドラマの登場人物が、部屋に帰ってきて、玄関のドアのそばに置いた大きなトレイに鍵を無造作に投げ込むシーンをイメージしてみて。私、あれがどうしてもやりたくて、ごく小さなシルバーのトレイを買ったの。鍵も時計もシルバーだし、白を基調にした部屋に合うかな、と思って。
そしたらね、毎日そこに鍵と時計を置くことがすごく楽しいのよ! バカみたいでしょう? でもそういう風に、自分が素敵だなと思える空間を作って行くと、不思議と片付けるプレッシャーがなくなったわ。

Writer : Miranda

Message

もちろん、まだ完璧に完成はしていないけれど、片付けることよりも、気分が上がるものを厳選して選んで行くのはとても気分がいいわ。
片付けるよりも、整えることを楽しむ生活、よかったら参考にしてみてね。

※物が捨てられない方のための、スパルタ式断捨離術についてはまた別の記事でお話ししますね!

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