江之浦測候所ってなあに?

江之浦測候所の正式名称は「小田原文化財団江之浦測候所」。天気がいいと、房総半島や伊豆大島まで眺めることができるこの場所に、のどかに過ごせる施設を作りたいと、写真家・現代美術家の杉本博司氏が設立した美術館・展示施設。構想に10年、建設に10年かけて作られ、日本の建築様式や伝統工法を今に伝える建造物です。

美術品鑑賞のためのギャラリー棟の他に、石舞台、光学硝子舞台、茶室、庭園、門、待合棟などから構成されており、見どころたくさん。建物の素材は近隣で手に入る石材を利用しているそう。

行く前は何かを観測する場所なのかと思っていたけど、さてどんな場所でしょう?

江之浦測候所ってなあに?

 

最寄りは無人駅

最寄りは無人駅

最寄りは無人駅の根府川(ねぶかわ)駅。(写真は帰りの時。紫の空が綺麗だった)

行きは東京駅を11:41に出発し、13:19分に到着。駅に降り立つと目の前は相模湾! 東京よりも暖かく感じた。

根府川駅から江之浦測候所までは徒歩だと45分かかるらしく、往復それぞれ3便ずつ運航している無料送迎バスに乗る。ひたすら線路越しの海を眺めてバスの到着を待つことに。近くにコンビニにはなく、あるのは小さな商店と駅のトイレのみ。美術館のチケットは美術館で発券ができないため、事前予約した際には、自宅近くのコンビニで発券してから電車に乗ること!

最寄りは無人駅

見たかった景色が目の前に広がる

受付を済ませたら後は自由行動。午前の部なら10:00-13:00、午後の部なら13:30~16:30の3時間、自分のペースで施設の散策ができる。

気に入った場所でずっととどまっていても問題なし。

 

見たかった景色が目の前に広がる。始めに見えるのは立派な門「明月門」

始めに見えるのは立派な門「明月門」。送迎バスもこの前に止まります。実は根津美術館にあったものを移築したんだそう。気持ちが更に高まる。

 

海抜100メートルの場所にある長さ100メートルのギャラリー「夏至光遥拝100メートルギャラリー」

海抜100メートルの場所にある長さ100メートルのギャラリー「夏至光遥拝100メートルギャラリー」。写真家としての杉本博司さんの代表作である、水平線の写真が展示されています。

 

私がお気に入りだったのが石の門をくぐり、光学硝子舞台の方へ向かうこの景色。視界が海に抜ける瞬間が最高に気持ちいい。

私がお気に入りだったのが石の門をくぐり、光学硝子舞台の方へ向かうこの景色。視界が海に抜ける瞬間が最高に気持ちいい。

 

下は崖なので、先端まで行くとちょっと怖い。足跡があるので、何人かは行っているんだろうな。

下は崖なので、先端まで行くとちょっと怖い。足跡があるので、何人かは行っているんだろうな。

 

手入れの行き届いた竹林へ行くとモニュメントがある。杉村博司といえばこの「数理模型0010」。

手入れの行き届いた竹林へ行くとモニュメントがある。杉村博司といえばこの「数理模型0010」。

先端が5ミリ程まで細くなっている。こんなにとがっていると雷が落ちないのか心配だった。竹林も気分が和むので必ず行ってね。

 

 

5億年ほど前の海底に存在していた生命体の化石なんかも展示してあるのは驚いた。古民家に化石の「化石窟」。うーん激渋。

5億年ほど前の海底に存在していた生命体の化石なんかも展示してあるのは驚いた。古民家に化石の「化石窟」。うーん激渋。

 

この日は、【江之浦の「音」】という伝統工芸のイベントが開催されており、古代ローマ円形劇場遺跡を実測して再現した光学硝子舞台では、海をバックに能楽囃子、石舞台と竹林では雅楽が楽しめた。

この日は、【江之浦の「音」】という伝統工芸のイベントが開催されており、古代ローマ円形劇場遺跡を実測して再現した光学硝子舞台では、海をバックに能楽囃子、石舞台と竹林では雅楽が楽しめた。着物との相性がいいのと、ロケーションが良すぎて、「日本に生まれてよかった」と叫びたくなった。

※通常は施設の見学のみです

 

 

施設の素材は石が多く、綺麗に敷き詰められているので、帰るころには「この石、たまらなーい」ってなっているはず。やっぱり着物と相性がいい。

施設の素材は石が多く、綺麗に敷き詰められているので、帰るころには「この石、たまらなーい」ってなっているはず。やっぱり着物と相性がいい。

※通常は着物の方はいらっしゃらないです

 

自分との距離を測る観測所だった

こんな感じで最終送迎バス出発ギリギリまで江之浦測候所を堪能したわけなんだが。

江之浦測候所は、自然、海、空を観測する場所。そして「世界や宇宙と自分との距離を測る」という意味も込められている測候所だったみたい。おっしゃれー。

光学硝子舞台から海を眺めていたら、「途切れない水平線をみたのはいつぶりだろう」と思い自然と涙が。笑

どうやら私、当時心が疲れてたみたいで。週末は誰にも会いたくなかったし、どこにも行かず部屋にこもりたいがちだったけど、思い切って飛び出してここに来てよかったと思えた。

施設の人も優しいし、空気は美味しいし、目の前には自然しかない静かなところ。美しい景色の中で自分と向き合って、リフレッシュするにはもってこいの場所でした。

江之浦測候所は、自然、海、空を観測する場所。そして「世界や宇宙と自分との距離を測る」という意味も込められている測候所だったみたい。

江之浦測候所

https://www.odawara-af.com/ja/

神奈川県小田原市江之浦362番地1

0465-42-9170(代表)

休館日:火曜日・水曜日、年末年始および臨時休館日

見学時間:1日2回:午前の部(10時~13時)、午後の部(13時30分~16時30分)(各回定員制)

入館料:インターネットから事前にご購入の場合3,000円(税別)、当日券をご利用の場合3,500円(税別)

当日券を販売する場合には、ご来館当日の午前9時より電話でのみご予約を承ります。ご来館後、受付にて入館料をお支払いください(現金、クレジットカード、電子マネーがご利用いただけます)。

※施設内の特性とお客様の安全性を考慮し、中学生未満のお客様のご来館はご遠慮いただきます。

※団体など各種割引制度は実施しておりません。

※大型バスでの来館および駐車はできませんのでご注意ください。詳しくは「交通案内」をご覧ください。

※当日券は定員に達している場合、販売はございません。

 

無料送迎バスは午前、午後の回ともに往復それぞれ3便ずつ運行いたします。

[見学回:10時~13時(午前の回)]

・根府川駅発:9:45/10:05/10:30

・江之浦測候所発:11:45/12:30/13:05

[見学回:13時30分~16時30分(午後の回)]

・根府川駅発:13:15/13:35/14:00

・江之浦測候所発:15:15/16:00/16:35

撮影OK

 

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Writer : moene

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この日は曇りだったんだけど、夏の日差しだったらこの光学硝子舞台はどう見えるんだろう、雨だったら竹林はどんな匂いがするんだろうと思いを馳せた、季節や時間を変えて何度も訪れたい場所。

丘や階段を登ったりくだったりするので、足元はスニーカーがおすすめ!

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