今年の映画話題作、『マスカレード・ホテル』はみた?一流ホテルの華やかな世界観、行き交う不特定多数の人間模様、主役2人の恋の予感…?もう目が離せないー!ステリーもさることながら、もう一つの見どころは高いプロ意識。ホテリエ=最高のおもてなしを提供するプロ、刑事=真実を明らかにしていくプロ。それぞれの仕事に真摯に向き合う姿が熱く、かっこいい!仕事を頑張る女性たちに是非観てほしい作品。ちなみに原作では、映画にない細やかな描写もたくさん。シリーズ化もされているので、小説版も要チェック。

2019年もドラマに映画、舞台化の嵐の予感!絶大な知名度と人気を誇る東野圭吾氏の作品。今回は東野作品を敬愛する、わたくしJenniferが独断で選ぶ、絶対に外せない、特に女性におすすめしたい作品をご紹介!

 

★名作中の名作、絶対に読むべき東野圭吾小説

■ナミヤ雑貨店の奇蹟

悪事を働いた少年たちが逃げ込んだ古い家は、かつて悩み相談ポストで色々な人を救った雑貨店。突然、投函された悩み相談の手紙が時空を超えて少年たちの元に届くと、彼らは当時の店主に代わって返事を書き…悩める人々を救ってきた雑貨店の、過去と現在を繋ぐ奇蹟の物語。
相談者たちが、アドバイスを受けて変わっていく姿や、少年の人の役に立つ実感・成長…。愛にあふれたそれぞれの奇蹟が素敵。そして数々の伏線がすべて繋がったときの感動はMAX!東野圭吾といえばミステリー、でもこの作品では殺人は起きず、ひたすらハートフル。あったかな、前向きな気持ちになりたいときに読みたい1冊。

 

■流星の絆

何者かに両親を惨殺された3兄妹は、流れ星に復讐を誓う。児童養護施設を出て、大人になった彼らは詐欺師として、3人で色々な男から金を騙し取りながら犯人探し。ついに、時効間際で復讐の機会が訪れる。完璧に仕掛けたはずの計画、その最大の誤算は、妹の恋心…。
家族の絆、罪を犯すことへの苦悩、人間味溢れる想いにぐっときつつ、3人がテンポ良く詐欺を働くシーン、両親の復讐を画策する重大なシーン、そしてただの復讐劇に終始しない、衝撃の結末…最後の最後まで何が起きるかわからない展開に、読み進める手が止まらないこと間違いなし!読後には、幸せな、満たされた気持ちの残る作品。トキメキが欲しい、でもただのラブストーリーでは物足りない、というときにぜひ。

 

■容疑者Xの献身

福山雅治さんの「実に面白い!」でお馴染み、物理学者・湯川が物理や化学の知識を駆使して難事件を解決に導く、ガリレオシリーズ3作目。
天才数学者ながら高校教師に甘んじる男は、娘と暮らす隣人に秘かな想いを寄せる。彼女たちの前夫殺害を知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てる。そして彼のかつての親友である湯川がその謎に挑むことに。天才・湯川をもって「天才」と言わしめる数学者が計画した完全犯罪とは…。
ミステリーを存分に味わいたいなら、この1冊。シリーズならではの、天才VS天才の超論理バトルが痛快。驚くべきトリックが暴かれたときの、すべてが鮮やかにひっくり返る感覚が「実に面白い」!加えて、彼の人生に光を与えた女性への献身的な愛に、きゅん…こんなに純粋に愛されるって、(重いけど)憧れる…。完全犯罪の全貌、罪を犯す心情、衝撃の結末。至高の純愛ミステリー!

 

■夜明けの街で

妻と幼い娘と平凡で幸せな生活を送ってきたサラリーマンが、ある日派遣社員としてやってきた女性と不倫関係に。離婚と再婚を考えるが、彼女は父親の愛人殺害の容疑者だった。時効まであとわずか。彼女は本当に犯人なのか。もしそうなら、彼は彼女を愛し続けられるのか…。
「不倫する奴なんて、馬鹿だ」と思っていたのに、ときめきに抗えず「甘い地獄」に堕ちていく男の心情描写や夫婦論がリアル。もちろんただの不倫ロマンスではなく、ちゃんとミステリー。予想できない結末が待ってる。サザンオールスターズさんの『LOVE AFFAIR~秘密のデート~』に感化された作品で、歌詞に沿った話も織り交ぜられてるのがイイっ。不倫報道ばかりな昨今、男性にはあまり薦めたくないけれどw、男性の浮気心って…がわかる、女性の立場で一読の価値あり。

 

■恋のゴンドラ

スキー場にやって来た男女。今回は交際してからはじめてのお泊まり旅行。「夜はどんなふうに過ごそうか」と考えるだけで、男の胸の高まりは止まらない。まさに天国!?…のはずが、一気に地獄へ。相乗りすることになったゴンドラに、なんと男の同棲相手が…。彼はこのピンチを乗り切れるか!?
theミステリーではなく、the恋愛小説でもない、ミステリー要素が強いラブコメのような感覚。短編のようになっていて、でも実は人物の視点だけが変化していく長編作品で、それぞれのストーリーが繋がっていく感じがなんとも爽快。何より、モテる男性とモテない男性の恋愛戦略が学べて面白い!これから彼氏を作ろう、結婚しようと考えている女性におすすめ。

 

以上、名作ばかりの東野圭吾作品から、筆者の独断で共感性が強いもの、結末の衝撃度が高いものを選んでみました。
私が思う東野圭吾作品の魅力は、1つはミステリーとしての完成度。一気読み必至の物語展開、読み進めるうち得られる謎が解け、伏線が回収されていく快感、そして最後にはちゃんと予想を裏切る結末。もう1つは読みやすい文体と細やかな情景、心理描写で届けられる真っ直ぐなメッセージ。登場人物の心情や置かれた状況に、共感したり、気づきを得たり、学ばされるんだなぁ。時に織り交ぜられる専門知識も非常に勉強になるなる。

一作でも読めば、あなたも東野圭吾作品の世界に引き込まれること間違いなし! ぜひ手に取って確かめて。

Writer : Jennifer

Message

私の東野圭吾作品との出会いは映画版『秘密』。せつないストーリーに心を打たれ、後から原作を読み直し。夫婦愛、親子愛、加害者と被害者の関係性…登場人物全員の置かれる状況に、それぞれ深く考えさせられたなぁ。作中にはたくさんの「秘密」がでてくるけれど、最後にわかる最大の「秘密」は、愛のためにはこうするしかなかったのか…と、鳥肌モノ、涙モノ。名作すぎる。

映像はダイレクトに訴えてくるパワーがあるけれど、活字から想像を巡らせ、咀嚼しながらゆっくり味わうというのも乙な楽しみ方の一つ。お気に入りの作品に出合えますように。

Share iline Facebook Twitter