“どや顔レストラン”=キラキラのトップスター

“どや顔レストラン”、というジャンルがあります。いや、実際にはないんですけど、店主の名前が一人歩きして、自称グルメたちがこぞって予約・貸切を繰り返し、どんどん予約がとれなくなる店。SNSで「○○さん(有名人)に誘っていただいて、予約の取れない『○○』さんに行ってきました」とキメキメの自撮りと集合写真がアップされる店を、私は勝手に“どや顔レストラン”と呼んでいます。

行ったことが自慢であり、行ける事自体がステイタスであり、乱暴な言い換えをするともはやマウンティング!? 芸能人とのオフショットばりにSNSで写真があがる店は、擬人化するとスターに間違いない気がします。 店が悪い、といったことは1ミリもないんだけど、なんだか“どや顔”に見えるのは私だけでしょうか。人も店も。

かくゆう私も、グルメの仕事をしているために“どや顔レストラン”を意識的にどや顔利用しています。最高の食体験を、自分の記憶だけにとどめておかず、せっせせっせと写真を加工してはSNSにアップしています。SNS上にはいろんな食に関わる人、仕事関係の人がたくさん繋がっているため「自分もいろんなとこ勉強にいってるんですっ(自腹で)」的なアピールがその理由のひとつです。

さすが自分のキメ顔は載せないまでも、美味しいものを食べに行ったときは“情報”をなるべくアップするようにしているのも事実。いつの間にか「グルメな人」として周りに認識されるようになったのは間違いなくSNSのおかげだし、仕事でのコミュニケーションも円滑になりました。

 

出会ったのはおしゃれだけど、ミーハーじゃない。芯の強い女性(店)

マルサラ食堂、カウンター、唐揚げ

(写真左)店内はカウンター席のみ。(写真右)絶対食べて欲しいのが「マルサラ食堂の大きな唐揚げ」1個350円。おにぎりのように鶏胸肉を丸めてカラッと揚げられている。胸肉とは思えないほどジューシーでサクサクの食感が◎

そういった意味では今回紹介する「マルサラ飲食店」は、彼らのような派手さやギラギラしたスター性はありません。3.5がひとつの物差しでもある某グルメサイトでは、3.1という微妙なスコアだったりします。でも、そんな数字はどこふく風。連日連夜、常連客たちでにぎわっている三軒茶屋の人気店。 食のスタンプラリーをするようなミーハーなビュアーの評価なんて気にせず、むしろカウンター10席のみの席取り合戦を恐れ「こんないい場所、簡単におしえてたまるかっ」とついつい隠しておきたくなる店なのです。

そんな隠し玉を紹介するのは、この連載が第1回目だから。どうしても“私、失敗しないんです”と背中を押してくれるような安心感がほしかったから。この店は、仲のいい人ほど連れて行くと喜んでもらえるんです。まず第一に店主も店員も女性であること。そして、スタッフは皆なかなかの美女揃い。女性ひとりでも気軽に入ることの出来る安心感や、気取らない雰囲気が店に足を向かわせる要因だと思います。何より料理が美味しくて、お財布に優しいのも嬉しいポイント。お腹いっぱい食べて飲んでも4000円行かない!なんてこともよくあるのです。

店の雰囲気がいいので、美人店主&スタッフとの会話だけでなく、いつのまにかほかのお客さんとも盛り上がり、「マルサラ飲食店」では、いつも楽しくて美味しい夜を過ごしています。まさにこの店は、幼いころから憧れていたおしゃれでカッコイイ従姉妹のお姉ちゃん。恋の相談も、仕事の愚痴も、将来の夢も、聞いてくれる、心の休まる場所として、こっそりおすすめしちゃいます。

 

東京擬人化レストランNo.1憧れの美人従姉妹@三軒茶屋

店名:「マルサラ飲食店」
住所:世田谷区太子堂4-25-5
電話番号:03-6805-5298
営業時間:19時〜
ジャンル:小料理屋
席数:カウンター10席(ほかスタンドスペースもあり)
予算:3000円
必食メニュー:本日のおばんざい盛り合わせ1800円、マルサラの大きな唐揚げ350円(1個)

 

付き出し、お通し、マルサラ食堂

今日のお通しは「ハマグリの冷製だし汁」。削り入れた柚子のアクセントがたまらない。

相撲、箸置き

お相撲さん箸置きでデーブルをユニークに演出。席に着いたお客さんが笑顔になること必至。

マルサラ食堂、おばんざい盛合わせ

満足度の高いおばんざい盛合せ2人前。半熟卵の西京漬けや、いぶりがっこと梅干しのポテトサラダなど、何をいただいてもその美味しさに驚きます。

「水茄子胡麻油」500円はシンプルだけど病みつきになる味。水茄子のみずみずしさに夏を感じて。

Writer : くうねる

Message

つまらない食事をするには人生は短すぎると思う、今日この頃。魅力的な個性が光る、素敵なお店との出会いは、きっと人生を豊かにする。そんな思いを込めて、来月もとっておきの「擬人化レストラン」を紹介します!

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