会場は話題のエリア国立競技場前のホテル

会場は話題のエリア国立競技場前のホテル

都営大江戸線国立競技場から1分。JR千駄ヶ谷駅から徒歩5分。最近完成した国立競技場の目の前に、おしゃれなホテル「三井ガーデンホテル神宮外苑の社プレミア」がある。
ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の会場はこのホテルの2階にあるので、迷わずたどり着くことができた。
東京オリンピックで賑わうだろうこの辺のエリアは、明治神宮に面していて緑も多く、お散歩に最適の場所で、堂々とした国立競技場の存在感にも感動した。私たちが参加した12月のこの日は、わざわざ暗闇に入るのが惜しくなるほどの、雲ひとつない快晴だった。

会場は話題のエリア国立競技場前のホテル

 

暗闇に入る前に、着飾ることをやめる

暗闇に入る前に、着飾ることをやめる

11時開始の回に参加したので、予約時間の15分前までに受付を済ませ、めいっぱい日差しの入る開放的で気持ちのいいエントランスでその時を待つ。受付には名前が確認できる書類(免許証・保険証・学生証等など)が必要になるので、忘れないこと。
受付の方が丁寧に席まで来て、膝をついて、今日の体調の確認と、リラックスして体験できるようゆったりとした服装に着替えることをすすめてくれる。

スカートや裾のつぼまったズボン、光る可能性のあるお洋服はご遠慮ください。」と事前に案内があったため、私たちは楽な格好をしていたので、そのままの姿で参加した。有料(500円)で作務衣の貸し出しや、更衣室もあるのでご安心を。

暗闇に入る前に、着飾ることをやめる

各回の定員は8名。チームとなる初対面の方たちとはじめましてよろしくと挨拶兼ねて顔を見合わせる。参加した回の参加者は夫婦と私たちのような友達同志の人たちだったが、一人参加でも問題ない。(moeneとMirandaはこの日に二人で参加、みるくは別日に一人で参加した。)

簡単な準備の説明があり、ホテルのルームキーのような個室更衣室の鍵をひとりひとり丁寧に渡された。木に刻印がナチュラルでおしゃれ。
更衣室もシンプルながらモダンで、清潔感のある場所だった。

注意事項

  • 手荷物は持ち込みできないので更衣室に置いておくこと。
  • リラックスできる服装に着替える。
  • 落としやすいアクセサリーなどは外す。
  • 足裏の感覚を十分に楽しめるよう靴下やタイツ、ストッキングを脱いで素足になる。
  • 音が鳴ったり、光る可能性のある携帯電話・スマートフォン・腕時計は更衣室に置いていく。
  • 撮影・録音・録画は禁止。

私たちは素足になり、ピアスや指輪を外して暗闇に入る前の説明を受ける部屋へ足を進めた。

 

暗闇での所作を教えてもらう

暗闇に入る前の部屋では、今回暗闇をアテンドしてくれる視覚障害者の方がお出迎えしてくれ、更衣室の鍵と交換でひとりひとりに白杖が渡された。今まで持ったことも、使ったこともなかったが、暗闇で大活躍したのは言うまでもない。
白杖の使い方や、白杖を持っていない方の手の出し方(指先ではなく手の甲を出す)、歩くとき・しゃがむとき・立ち上がるときなどは動作を声に出してまわりの参加者に伝えることの重要さを丁寧に教えてくれた。
つまり「moene座ります!」「Miranda立ち上がります!」という感じ。これをしないと、視界0の暗闇では、しゃがんでいることに気づかず誰かとぶつかってしまう。
そして感じたことや、気持ちを声に出すこと。万が一暗闇で迷子になったら「助けて!」と言っていいと、教えてくれ頼もしかった。

 

いざ純度100%の暗闇の世界へ

説明が終わるとゆっくりと照明を落とし暗闇をつくる。
さっきまで見えていたチームメンバーの姿が全く見えなくなり、存在感すら感じられず、暗闇に独りぼっちな感じがして、即座に「怖い!」と声を上げてしまった。

それから始まったのが自己紹介。自分の名前と、呼ばれたいあだ名を発表するのだ。
隣にいた人の顔も覚えていないのにあだ名を覚えられるのか?!と思ったが、声にも顔があることを後で気づかされた。あだ名は自由につけることができる。「今日はイケメンと呼んでください。笑」と暗闇を活かしたあだ名をつける人もいるんだとか。
そして声がするとそこに居るんだと存在を確認できて、どことなく安心する。
私は自分の声のトーンがいつもより少し高くなっていると感じたけれど、初めての状況に高揚していたんだと思う。

暗闇に入ると、さらに扉を開けて漆黒の暗闇へいざなわれた。
すーっと冷たい風が入ったのを肌で感じ、その先に空間があるのが不思議と分かった。
声のする方へ来て、と言われたが、最初の一歩が怖い。その先に何があるのかわからない恐怖と、ぶつかるんじゃないかという危機管理能力が働き、動けずにいた。
その時、女性の声で「だれ?わたしはミキティ。遠慮しないで触って!こっちだよ」とあったかい手で触れて導いてくれた人がいた。一緒に参加したMiranda以外は初対面で顔すら覚えていないのに、もうこのミキティって言っている人に頼るしかない!信じるしかない!と思った。
チームのみんなも各々誰かに触れ、導かれるまま声のする方へ歩みを進めた。

障害物を乗り越えようとするときは、リレー形式で次の人の手を持ってここにあるよと教えてから一人ずつ進む。手で触れると、大きさや高さまで図ることができる。
暗闇では他の人の感想や発言がヒントになり、自分も声に出して次の誰かに伝えるというチームワークが生まれた。

導かれては導いて「大丈夫、ここにいるよ。」とたくさんの会話ができた。

 

120分の暗闇体験で得たもの

moene

moene

素足の足裏で感じる床の素材の変化。
聞こえてくる水の音。
目は開いててもいいし閉じてもいい。どちらも見える世界は一緒だけど、しっかりと閉じて全身で音を浴びてみたりした。水が体を通って流れていくような、日頃シャワーを浴びても感じられない感覚を味わうことができた。
暗闇は怖いものと思っていたけど、明るい世界へ出るのが惜しいくらい心地がよかった。
いつもできない体験ができて、自分の五感がいきいきするのを感じた。

初対面の人とこんなに手を握ったりする機会なんてないし、人の体温でこんなに安心するんだなって、あらためて気づいた。

視覚を奪われると、自分の感覚を信じて自分とより向き合えるし、そこにいるであろう相手を信頼するから、気持ちが優しくなれた。性格良くなったかも!楽しかった!

Miranda

Miranda

まず、今回分かったのが、「本当に何も見えない暗闇」を、私は今まで体験したことが無かったんだ、ということ。
部屋に通されてまず、純度100%の暗闇の濃度にとりあえず圧倒されてしまって、なんとも心許ない感じにドキドキ…。

でも面白かったのは、お互い初対面の人ばかりで、顔が見えている時は皆言葉少なだったけれど、真っ暗闇に放り出された途端に口々にコミュニケーションをとり始めるというところ。
もちろん黙っていたらぶつかってしまうし、一人取り残されてしまうから、「私はここにいます」ということを常に発する必要があるのだけれど、普段なら初対面の人の手や肩に触れたりすることを躊躇ってしまうのに、むしろ誰かに触れていられることが強い安心に繋がっていくの。

でも100%の暗闇の中に放り出されると、自分がいる空間が広いのか狭いのかさえ分からないのはやっぱり不安。
感覚をフル稼働させても、結局自分が歩いた部屋の中がどんな構造になっていたのか、まったくわからなかったわ。
何も見えない空間に身を置いて、プラネタリウムかなにかのように癒しを得られるのかとと軽く考えていた私の考えは良い意味で裏切られたわね。

視覚が効かない状態で、自分のその他の感覚を研ぎ澄ませることで見えてくるのは、普段自分がいかに視覚の情報に頼って生きているんだっていうこと。
そして、ただ手を繋いでもらえるだけでも、大きな安心に繋がるのだと学びました。

みるく

みるく

私は正直、一人で参加したこともあって、怖かった……!
初めて体験する暗闇に、声も出ず、まさに絶句。
まるで突然一人だけ異世界に放り込まれたような気持ちでした。

どうやら参加した他のメンバーは楽しんでいる様子で、わいわいがやがやうるさかったので、その声に助けられました。

「目を開けているのに何も見えない」という事実が怖くて、必要ないのにずっと目を瞑ってた(笑)

普段ほとんど視覚に頼って生きていたことを痛感したし、この私にとっての非日常は、今回アテンドしてくれている盲目のスタッフの方にとっては日常なのだ、という事実もずしんと来ました。

ただ不思議と徐々に身体が慣れてくる感覚もあって、声や足や手の触覚を頼りに歩くことがだんだん苦痛ではなくなっていきました。
人間の適応能力ってすごいな〜。
最後に明かりがついて周りの様子が見えてきた時は、正直ほっとしました。

初めての本当の暗闇、そして「見えない」という体験は、ただのエンターテイメントを越えた日常の有り難みを感じる機会でした!

 

ダイアログ・イン・ザ・ダーク『内なる美、ととのう暗闇。』」
https://did.dialogue.or.jp/totonou/
開催時間:11時00分/13時30分/16時00分/18時30分
体験時間:約120分
参加費:大人12,000円(税込)
※開催がない日程・お時間もあります。詳細は予約ページにてご確認ください。
※事前予約制

三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア2階
東京都新宿区霞ヶ丘町11番3号

Writer : moene

Message

普段の生活でスマホを2時間手放す時間ってなかなかない。デジタルデトックスで使ってもらいたいし、仕事で疲れた女性は「内なる美」を求めて、旅行に行く感じで来てほしい。
たった2時間の暗闇体験だが、かなりスッキリできます!

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